事業経営人材の挑戦
Special Interview 01 スペシャルインタビュー

成長する事業を創造し続け、
大きな社会変革を実現したい。

2016年入社 デジタルトランスフォーメーション事業本部
#産業変革への挑戦 #20代事業責任者
上野 健人
デジタルトランスフォーメーション事業本部 ヌリカエ事業部 事業部長

京都大学工学部を卒業後、2016年Speeeに新卒入社。数多くの同期が大学院へと進学するなか、産業レベルでの課題解決にミッションをもつSpeeeに強く共感し、就職を決意。マーケティングや営業企画、事業企画など領域を広げていき、リフォーム事業にて経営企画を経験したのち、2018年7月にデジタルトランスフォーメーション(以下DX)事業本部内で事業責任者に就任。

20代を走り抜ける。産業レベルの課題に対して事業づくりができる場を求めて

― Speeeに入社した経緯を教えてください。

小さい頃からものづくりが好きで、大学では資源・環境・土木・都市計画を学んでいたのですが、その根底には、世の中のダイナミックな仕組みを作りたいという思いがありました。

就職活動の中で、テック企業がリアル産業の仕組みを変えていくことに興味を持ったのですが、その中でSpeeeの「テクノロジーを活用した事業によって産業レベルの課題を解決していく」という考え方にも深く共感し、魅力を感じました。

実際にSpeeeには事業を創っている事例や基盤があり、知的好奇心と学習意欲の高い方々が多いのが印象的でした。加えて、若手挑戦の風土もあるため、産業レベルの課題に対し20代でサービスを作ることができると思い、入社を決意しました。

入社後、創業者と歩んだ経営人材としての修行の日々

― 入社後最初の業務内容について教えてください。

入社後は、不動産領域の事業でディレクターを任され、目標設計や事業計画策定、デザイナー・エンジニアの巻き込みまで幅広く担当しました。

当時は15人くらいの事業だったので、それぞれが領域を越境しながら働いていましたね。
個人としては、「上長が持っているマーケティングの仕事をどれだけ奪えるか」というミッションを自分に課して、SEO領域に責任を持ったり、アフィリエイト集客の分析から示唆を探して打ち手を提言したり、とにかくがむしゃらに新しい仕事に挑戦していきました。

― 最初はマーケティング業務からスタートしたんですね。

はい。その後、創業者の久田さんが立ち上げた経営戦略策定のプロジェクトに抜擢され、事業の経営戦略を1から見直すという大きなミッションを与えられました。

当時の事業計画を全て見直し、事業イシューを細かく分解し、イシューごとの実行推進をとにかくやり続けました。具体的には、競合の事業戦略を分析したり、継続率向上のためのKPI設計、マーケティングパートナーの新規開拓まで、事業成長に必要なイシューに対しては全て実行していきました。

― かなりハードな日々だったのではないでしょうか?

自分の想像を超えるスピード感が求められ、毎日の会議で何かしらのアウトプットを出さなければいけなかったので、毎日必死で食らいついていきました。経験の無い分野も多かったので、1分野に対して本を10冊くらい読み漁ったり、先輩のアウトプットを真似たりしながら、何とかミッションを達成していきました。
ちなみに、その時一緒に抜擢された同期のメンバーは、その後の新規事業立ち上げに関わったり、他事業部の責任者として活躍しています。私も含め、あの時の経験はかなり活きていると思います。

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3年目で事業責任者に抜擢。唯一無二なサービスを目指して事業を拡大

― 3年目には事業責任者という大きな役割を担ったんですね。

久田さんと取り組んだ経営戦略策定の経験を経て、3年目には当時30名程の規模だったリフォーム領域の事業責任者を拝命しました。中期経営計画を策定してきた経験や、これまでの挑戦に対する姿勢を評価していただけたのかもしれません。

事業責任者になることにプレッシャーがなかったかと言えば嘘になります。ただ、Speeeに入社した時に掲げていた「20代で、産業の仕組みを作る事業を作る」という目標に対して、ようやくチャンスをつかむことができたため、誰よりも貪欲にチャレンジを楽しんでいこうと決めていました。

― 役割範囲の広がりとともに検討しなければならないことが増えた結果、意思決定の難度も上がったのではないでしょうか。

事業責任者となってからは、中期経営計画の策定から予算、投資管理、組織面ではメンバーマネジメントや評価、採用まであらゆる事に対して裁量と責任を持つようになりました。その分意思決定の頻度も難度も上がりましたね。

「リフォーム領域でNo1になる」という目標を掲げ既存事業のグロースと新規事業の立ち上げに同時に取り組んでいたのですが、はじめは事業部内でカニバリゼーションを起こしてしまったり、メンバーの能力を活かしきれず成果を残せなかったりと、悔しい思いをしたこともあります。

多くの失敗を経験しながらも強い意志を持って日々挑戦を繰り返してきた結果、今では事業部のメンバーも30人→120人という規模まで拡大させることができました。

事業経営の経験を結晶化、再現性の高い知見へアップデートする

― 事業経営の力を伸ばすために他に取り組んだことはありますか?

事業責任者として日々奮闘する中で、身につけた事業経営の力を別の領域でも再現したいと考え、業務と並行して新規事業立案の社内コンテストにも出場しました。

社内のコンテストといえど、想定する顧客層に対して実際に足を使ってヒアリングをして回る、といったレベルの深堀り調査も必要で、事業戦略、財務計画、人員計画など5カ年の計画を高いレベルで綿密に立てる事が求められます。事業づくりを改めて学ぶ絶好の機会でした。

なかでも、成長している既存サービスの成功要因を分析し、他のマーケットでも活かせる形へと抽象化して転用する思考力については、コンテストを通じて得られた大きな学びです。 事業成長を再現させる上で必要な思考やプロセスをコンテストで実践し、それに対してメンターから適切なフィードバックを受けることで、再現性の高い事業開発を行うための知見が大きくアップデートされた良い経験だったと思います。

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事業経営を通じて、大きな社会変革を実現する

― 今後はどのようなことに挑戦したいですか?

今後は、事業経営を続けていきながら、新しいあるべき未来を実現していきたいです。
事業部の売上を上げていくことをゴールとするのではなく、社会に与えたい価値に対し、事業という手段を使って、大きな社会変革を起こしていきたいと考えています。

今まさに、リフォーム領域における新しいあるべき未来を作るために、事業部内で新規事業を作ったり、領域を拡大したりしているので、今後も継続して取り組みたいです。

また、グローバルな課題にも挑戦したいと思っています。アジア圏にはリフォーム領域の課題が多くあるので、日本発の成功事例を海外でも再現するということにも挑戦したいですね。

描いている未来を達成するためにさらに事業を大きくしようとすると、M&AやR&Dなども視野に入ってきます。事業経営者としてより早くあるべき未来を達成するために、さらに経営者としての力、例えばファイナンスなどについても、より一層身につけていかないといけないと思っています。社会変革を起こせるよう、経営人材として、今後も成長を続けたいです。